2013/12/01

地上5センチの恋心[2006]


幸せになるには自分を受け入れることだ



















監督:エリック=エマニュエル・シュミット
出演:カトリーヌ・フロ、アルベール・デュポンテル etc...

主婦オデットはありふれた日常に喜びや幸せを見出すことのできる。
そんな彼女の楽しみは、作家バルタザールのロマンス小説を読むこと。
一方バルタザールは、評論家に作品を酷評され,妻を寝取られ失意の淵に居た。
そんな彼の元にある日オデットからのファンレターが届くが…。





主人公オデットは、夫には10年前に先立たれ、ゲイの息子と、ニートの娘、
そして娘の不潔な彼氏を養うために休むことなくデパートで働く。
状況だけみれば決して幸せではなさそうなのに、幸福感に満ち溢れている。

反対に地位も名声もお金もあるが、満たされない作家バルタザール。
繊細でネガティブで、 傷つくことを恐れた彼は日常に歓びを見いだせない。
悩んだあげくに死を選ぼうともする。
彼も言っていたけど、確かに繊細だからこそ物書きが出来るっていう部分は納得。

けれど、そんな彼がオデットの優しさに触れてだんだんと変わっていく様は
見ていて心地よく、そして勇気づけられる。


人の幸福はお金でも物でもなく、心で決まるものなんだと、
確信を持って思わせてくれる映画。

平凡な日常を楽しい日常に変えてしまえたら、なんて素晴らしいんだろう。
こんな風に年を取りたいな〜

主人公が素敵過ぎて、素敵過ぎて。
歌って踊って、おちゃめで優しくて。
懐が深い。けど、夢見がちなだけではなくて。
酸いも甘いも経験した女性の魅力満載!



主人公から、ほわほわとした部分を取って、恐ろしさをプラスしたら、
私の母にちょっと似てるな、と思いました。笑

何も考えなくていいラブコメ観たい!って思って観たんだけど、思わぬ副産物。
人生を楽しく生きる方法までちゃっかり教えてもらった感じ。


演出に?なところは多少あったものの、
フランス映画特有のオシャレ且つブラックユーモア満載で満足。

幸せな気分になりました〜!


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