2013/03/30

ロシアの住居


本日快晴。

いつの間にやらネヴァ川の氷も溶け始め、とうとう春到来です。(よっ!待ってました!)


そして、「お前ら今までどこに隠れてたんだ!」と言いたくなるくらい、突然道行く人が増え、賑やかになりつつあります。
(早くコートを脱ぎたい!)



ということで、本日はロシアの住居について。


モスクワを始め、ロシアの都市部では一軒家はほぼありません。

ほとんどの住居がマンション・アパート形式で、それもソ連時代に作られたものばかり。

ソ連時代の住居は全て公営で、同じ間取りの同じようなマンションの一室が国から貸与されていたわけです。
ソ連崩壊後は個人に払い下げられ、それに伴い新しい住居も増えたようですが、未だにロシアでは住居といえば専らソ連時代のマンションです。

軒並んだ古臭いマンション達が、ロシアのイメージである陰鬱さを助長させている気がするのは私だけでしょうか。




しかし驚くなかれ!

見た目はいかにもホーンテッドマンションですが、 室内はリフォームされ綺麗な部屋が多いです。
外観との差にびっくりします。


さてさて、それではホームステイ先の紹介。

まずは建物の入口。



↑写真の数字ボタンの下にある丸い所にボタン電池のような(というかボタン電池?)特殊な鍵を当てて開けます。





ドアを開けると薄暗い通用口がお出迎え。





ロシアの一般マンションにはエアコンはほとんどありません。
(それどころか、私の学校にもありません。)
その代わり、熱湯が流れてる管が設置されていて、建物全体を温めてくれます。(温水セントラル方式)
↑の写真、郵便受けの隣です。

個人の部屋にも。けっこう暖かい。




階段を上ってゆくと、部屋へ続くドアが。



ロシアは防寒(&防犯?)のため、2重ドアのところが多いようです。


部屋に入った瞬間は本当に暖かい。
真冬(1月~2月)以外は室内では薄着で大丈夫です。


玄関。


お手洗い。(ロシアのお手洗い事情はまた後日。語ることがありすぎる。)

お風呂場。
ホームステイ先は湯船がありますが、シャワーのみの部屋も多いそう。

そしてキッチン。
ガスのつけ方が面白い。
ロシアで電子レンジはあまり普及してないです。(ソ連時代は禁止されてた。この話もまた後日。)




そして、私が使わせてもらってる部屋。
汚いのはお見逃しくださいませ。


出窓とシャンパン。冷やしてる。

秋の終わりごろには、窓の隙間という隙間に綿を詰め、ガムテープを貼り防寒対策をします。
それでも、真冬はさすがに寒い!



そんなにたくさんの家庭を見たわけではないのですが、おそらくホームステイ先は標準的だと思います。


 知り合いのロシア人の中には、1フロアに1部屋ずつしかない広い部屋に住んでる人もいれば、バストイレ・キッチンは共有で月1万円くらいの部屋に暮らしてる人もいます。


ロシアでは収入の問題(月給がべらぼうに低い)などがあるので、若者にはシェアハウスが人気なようです。
同じ趣味を持つ人たちが一つの部屋を分けて暮らすことも少なくないようです。


私もいつか一人暮らししたいなあ~。
といっても、来年(か再来年)は年中、中華料理店の匂いがする寮暮らしになるんだけれども。

寮についても、また後日。


2013/03/29

妹、弟、そして黒豆


一週間ほど前になりますが、弟が幼稚園を卒園しました。
(けーちゃんおめでとう!)
 もうすぐ小学生です。

妹も気づけば小学3年生。

そして、愛犬の黒豆も、もう10歳。
立派におばあちゃんです。


 月日が経つのは早いもので、あっという間に過ぎてゆく時間を恐ろしくも思ったりしますが、彼らの成長を見れるのは、やはり感慨深いものです。


  
妹が生まれたとき、嫌だ、と泣き叫び抱っこを拒否しました。
弟の妊娠を知ったとき、残酷にも下ろして欲しいと母に頼みました。

それから数年の歳月が立ち、今では立派にケンカし合う仲に。
(年齢なんて関係ないさ)

かつて、自分の脅威だったものを愛おしく思う日が来るなんて。
人生は実に不思議なことばかり。


過去を振り返ると、とてもじゃないけど平和とは言えない暮らしでした。
でも、その嵐のような日々をなんとか今日まで生きてこれたのは、妹、弟、あってのことだと思います。

育てていかなければという責任感からなのか、子供たちの純真無垢な希望に感化されたのか、はたまたその両方なのか。

理由はわからないけど、確かにあの時の私たちの生きる糧でした。(今でもね。)

愛しい兄弟たちの未来が明るいものでありますように!
お姉ちゃんは二人の成長を楽しみにしてるよ。

少し早いけど入学、進学おめでとう。


そして我が家の黒豆さん。
彼女ほど素晴らしい犬に未だかつてお会いしたことはない。

黒豆を枕に、何度涙で袖を濡らしたことか。

黒豆に悩み事を聞いてもらったり、愚痴をいう度に深い溜息をつかれ。
「そんなこと悩んでんの、おバカねえ」と言われてる気分でした。
頼りになる姉のような存在です。犬ですけど。

私が甘えたいときは傍に来て、「しょうがないから甘えさせてやるわ、ホントは嫌だけど」って声が聞こえてきそうな優しい黒豆さん。

黒豆には頭が上がらないし、黒豆の方向に足を向けて寝れないです。
ほんと、お世話になってます。
これからも健康に長生きしてね。

ちゃんと出されたご飯食べるんだよ。




と家族を振り返り哀愁に浸ると同時に、やらなければいけない課題から暫し目を背けるのであった。


2013/03/25

ロシアのカフェ(КОФЕ ХАУЗ編)

今日は日曜日。
せっかくの休日だからカフェで勉強しよう!!

ということで、約1ヶ月半ぶりに休日に外出しました。
勇気を振り絞って外へ出ました。本当に、外に出るのが億劫で・・・
相変わらず立派な引きこもりです。


家をでるとにゃんこ!
近寄ったら逃げられた。


そして空には太陽さまがキラキラお輝きになっておいででした。
有り難や~
ロシアはいつも曇り空なため、たまに晴れると本当にありがたく感じます。
(っていっても引きこもってるからあんまり天気は関係ないけども。)

日に浴びると力が湧いてくる(気がする)。
やはり人間には太陽の光が必要なのだ。

しかも気温は-4°!!!
とうとう!
とうとうマイナス一桁台に!!
長い冬が終わったのだ!もう春なのだ!

と喜びを噛み締めつつ 歩くこと約10分。
本日のお目当てのお店、КОФЕ ХАУЗ(コーヒーハウス)。








ダサいとか言わないで。

КОФЕ ХАУЗ。
ロシア語にすれば、ほんの少しオシャレでしょ。

このカフェ、ロシアでは有名なチェーン店で、ほとんどの駅にあります。
しかも駅から近い。そしてfree wifi。

しかし高い。



メリットとしては、
・駅から近い
・チェーン店だから安心
・あんまり混んでない
・落ち着いた雰囲気
・free wifi
・分煙

デメリットとしては、
・高い
・食べ物美味しくない
・ケーキも美味しくなさそう
・高い
・高い
・ってゆか、クオリティロシア・・・



メニューはこんな感じ。
コーヒー、紅茶、ココアなどからケーキや軽食等。
一通りそろってます。



こちらはブリヌイと呼ばれるロシアのクレープ。
デザートにしてもよし!おかずにしてもよし!な万能ロシア料理。

私が本日頼んだのはカプチーノ ニミェーツキーショコラ。
ドイツのチョコ味カプチーノでございます。

 一杯で209ルーブル。(約600円。高いわ!)
これだけ飲んで帰るのは何か悔しいので、3時間粘って勉強しました。

留学すると貧乏性になります。


勉強が終わり、時刻は夜7時。
外へ出てもまだまだ明るい。

この時期のロシアの日は長いです。







さ、明日の学校に備えて早く眠らなければ。




~番外編~

只今の道の様子。
光っているところ全部氷です。
雪が溶けて、その上を人が歩くものだから、それはもう研磨された美しい氷に。

フィギアスケート選手並に滑ります。

こちらに来て腰痛持ちになりました。



2013/03/23

State Russian Museum


ロシアの(珍しく)いいところ。
 その一、美術館博物館が山ほどある。

その二、学生は割引、もしくは無料。(カフェなども学割ききます!!)

ということで、我らがロシア美術館のご紹介。


そもそもロシア美術館とは、何なのか。

話は1895年に遡る。
ロシア最後の皇帝、ニコライ2世によってロシア最初の国立美術館として開館した。
開館当初はエルミタージュ美術館やサンクトペテルブルク美術大学(私の学校)から借りてきた400数点しかコレクションがなかった。

しかし、今や収蔵品は40000点近くあり、ロシア最大の美術館となっている。




本館として使用されているミハイロフスキー宮殿は1835年に建てられたもので、ロシア新古典主義建築の傑作と言われている。

小さな入口を入り、KACCA(カッサ)と呼ばれる受付へ。








料金は外国人・ロシア人・大人・子供・受付の人(の気分)によっても違うので詳しい値段はわかりません><

けれど、学生は学生証を見せれば無料で入れます。(エルミタージュ美術館も)


 チケットを手に入れたらクロークで荷物を預け、いざ鑑賞!!


 子供達を連れて絵の勉強をしている人も。
ロシアでは授業の一環なのか、美術館に行くたびに子供たちに遭遇する。
さすがペテルブルク、芸術の街。




 クラムスコイ作、シーシキン画は最高傑作と言われている。
肌質や服しわ、ヒゲなど、どれをとっても素晴らしい。
特に注目して欲しいのは頭の生え際。本当にすごい!!
それにしても、シーシキンはイケメンさん。



実はロシア美術館、写真取り放題(フラッシュ禁止)。
絵に5センチ近くまで近寄れる。
しかし、触ろうとしたら最後、監視員が恐ろしい声で叱ってくる。




内装も素晴らしい。(けど写真が下手で素晴らしさが伝わらない・・・)





彫刻もあるよ。


そして我らがレーピンの作品。どどーん。




3時間以上観て回っても、まだまだ観きれない。
夢見心地なまま外へ出ると、もう真っ暗。

本当に美しい絵ばかりなので、ぜひ生で観ることをおすすめします。
(だからロシアに来てね。てへっ)




~番外編~

ブログ書くために写真を漁ってたら驚いた。
まともに使える写真がありゃしない。
ということで、なんでこんな写真を撮ったんだ(ロシア美術館)の巻。
















おまけのおまけ。
ロシア美術館前の広場にあるプーシキン像。
ちなみに像の上に乗っている鳥は全て生きてます。(ホント)
像の一部じゃありません。