2013/03/04

インコンビニエンス・ロシア


この土日、ネットが使えず更新できませんでした。
(する気満々だったのに。)

理由のわからないネット切断。
ロシアでは度々あります。
(今回はお金払うの忘れてた。)

突然、街中が停電。
これもロシアならでは。度々起こります。

ロシア人に理由を聞いても「さあ?わからない」の一言。


いやはや、このご時勢に日常的停電を経験することになるとは・・・

世界って広い。

っていうか日本って便利。


ということで、今回はインコンビニエンス・ロシアについて語りたい。
(何かかっこいいでしょ)


不便さ、という言葉ほどロシアを表しているもは他にないではないだろうか。
世の中がどんどん手軽で便利に進化していく中で、
ソ連時代の名残を保持し続けられるロシアはある意味凄いのかもしれない。

停電はしばしは起こる。
道路はガタガタで、よく道が壊れてる。
ものすごい人数にも限らずメトロの入口は一箇所だけ。
しかも間違えて入っても出れない。

寒いからなのか野菜もキュウリとトマトくらいしかなく、良くて冷凍のブロッコリー。(まずい)
蛇口からは茶色い水が出て、フライパンを火にかけるとなぜか取っ手が溶ける。(ついでにフォークも。 )

 お手洗いもなぜか便座がなく、陶器部分のみ。
紙が悪く流せないのでゴミ箱にポイッてしてあるし。

ボールペンも一回書いたら壊れ、ビニール袋でさえなぜか低クオリティ。

コンビニなんて便利なものはないし、百均なんて素晴らしいものも、もちろんない。


日本の環境になれている人からすれば、さながらサバイバルのよう。


寒いし、変だし、おそロシアだし、こんなところ人間が住む場所じゃない!
そう思う日本人が大半なのではないだろうか。

かくいう私も、日本にいるときは、「絶対住めない!」と思っていた。(主にお手洗い事情)


しかし。
しかし、だ。ここは声を大にして言いたい。

「不便でも生きていける」


こちらに来て、どう工夫して生きていこうか考えることが増えた。(気がする)
足りないものを買うのではなく、他の何がで補えないだろうか、と。
 今までなら捨てていたものも、何かに役立てないだろうか、と。


ドアが壊れた。なら日曜大工が得意な友達に直してもらおう。
靴やカバンのチャックが閉まらない。なら食用油をつけよう。
ワインがあかない。ならナイフでこじ開けよう。
台所はマッチで火をつけ、レシートの裏をメモ用紙に。
(物落とした。これは諦めよう。)

そんな風にしてロシアはまわっている。

おばあちゃんの知恵袋が好きな私にとっては堪らない、江戸明治大正昭和の香りだ。

世界中の科学の進歩や発展の中で埋もれていった、
いくつもの工夫がロシアでは未だ生き続けている。



中国の故事に、『蛍雪の功』というものがある。
貧しい二人の青年が一人は蛍の明かりで、もう一人は雪の明かりで勉強を続け、
後に出世したことから、苦労して得た成果を表す言葉だ。

(不便さと比べていいものではないけれど)
戦時中に生まれた数々の名曲や名作然り。戦後日本の産業発展然り。

苦労こそが人間を成長させるのではないだろうか。
困難や不便さこそが創造を掻き立てるのではないだろうか。
満たされないことが、むしろ発展へのチャンスなのではないだろうか!!
 (そう思い続けて4ヶ月)
 不満をいうのではなく、逆境を自分の味方につけることが重要なのではないだろうか。
(と、自分い言い聞かせる)


今、人生で何らかの問題に直面している皆さん。
今こそ大きな進歩の時です。あなた方は成功します。

そして日常に退屈している皆さん。
ほんの少しでも便利さを脱ぎ捨ててみるのはいかがですか。
パソコンの電源を落とし、ロウソクを灯してみれば何かが見えてくるはず。(大真面目)




美しい日本を離れて一人、このかなり インコンビニエンス・ロシアで何かを創造していきたい。(希望)


そして私は今、破れにくい大きなビニール袋(不透明)が欲しいです。



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